社長が徹底解説!シリーズ「不動産売却について」Vol.1 | 住まいのWebマガジン/TEAM NEXT MAGAZINE

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社長が徹底解説!シリーズ「不動産売却について」Vol.1

土地や空き家の不動産の売却は多くの方が一緒にそう何度も経験するものではありません。
また、不動産というものは中古車などとは違って、それと全く同じ条件のものはこの世に二つとありません。
それゆえ不動産の売却や査定というのものは、多くの一般の方々にとっては「分かりづらい」ものです。
今回は、そんな不動産売却の裏の裏まで、キャリア20年の社長視点から深堀り解説いたします。

目次

売却の流れは人それぞれ…ポイントは経緯と売却条件(時期&金額)

まず一番大事な事は、不動産をどのように(どうやって)売却したいか、という事です。

不動産売却までの経緯として多いケースは?

相続、住み替え、終活、断捨離(!)まで様々なケースがあります

売却までの経緯は、その人によって様々です。
ケースとして多いのは、相続によってその不動産を取得した、新居に住み替えるので今まで住んでいた不動産を売却する、空き家になっている所有不動産を売却する、といったところでしょうか。
近年では、終活の一環として所有不動産を売却する、などなど、様々なケースがあります。
まれに断捨離として、不動産を売却するといった私からすると羨ましすぎる例もあります。

近年、空き家問題が大きな問題になっていますが、人口が減少していく現在の日本で、空き家が増えているのはある意味当たり前の事です。


そんな中、なかなか流通が難しい(もっと直接的に言えば値段がつかない物件)や、相続人が行方不明などで売却できない空き家もたくさんあります。
「空き家問題」のお話しは別記事で書くとして、今回は売却できる物件のお話をしたいと思います。

また、今回は商業ビルや1棟マンションなどの特殊物件ではなく、一般的な土地や戸建て、マンションなどの不動産売却について書いていきたいと思います。
ちなみに、商業ビルや一棟マンションは、一般の戸建てや土地とは売り方やルートがやや異なります 。

売却物件に応じた「不動産屋」を見極める

不動産を売却する際に、不動産会社(不動産屋)に依頼をすると思いますが、一般的に「不動産屋」と一口に言っても、その業者ごとの得意な分野や守備範囲はかなり異なります。

ややこしいのは、一般の方々から見ると、その得意な分野や守備範囲が分かりづらいというところにあります。

例えば一口に「不動産屋」と言っても、皆さんも CM でお馴染みの賃貸をメインにしている賃貸屋(賃貸をメインにしながら、売買することもある)さんから、街なかにある年配の方が(すいません💦)お一人でやっているいわゆる不動産屋さん、売買の仲介や買い取り、そして分譲までオールマイティに扱っている不動産屋さん、賃貸の管理をしている管理系の不動産屋さん、財閥系や電鉄系など大手流通系、そして億単位の案件を扱う事が多い銀行系不動産会社まで、かなり幅が広いです。

どの不動産会社も良い悪いではなく、それぞれの強みや守備範囲があると言えます。
業界の中にいると、当然それぞれの不動産会社の強みや守備範囲が分かっているのですが、一般の方々にとっては、ほとんどの人が不動産の売却や購入というものは、一生のうちでそう何度もあるものではありませんので、各不動産会社の強みや守備範囲を知る前に、何となく不動産取引が終わっていた、というケースも多いのではないでしょうか。

早い話が、管理系の不動産業者に行って、「すいません、賃貸物件を探してるんですが」といっても、なかなか良い物件は見つからないし、そもそもお客さんの来店を前提としていない事務所だったり、物件の案内を前提としていないので、物件内覧用の車がない場合もあります。

逆に、1棟マンションばかり扱っている不動産会社に、「このあたりで土地を探しているんですが」といっても「うちにはありません」となりますし、賃貸を専門に行っている不動産会社に「土地を売りたいのですが」と問い合わせても、スムーズにいかない可能性が高くなります。

各会社は自社の強みはPRしますが、守備範囲外の事や弱みはわざわざPRしません。
(それは不動産会社以外でも営利を目的とした会社であれば当たり前ですが。)

余談ですが、年配の方がたまに不動産屋の事を「周旋屋さん」という事がありますが、これは「斡旋」のことで、今の言葉に置き換えると「仲介」という事になり、不動産仲介(自社で買ったり売ったりするのではなく、あくまでも買主と売主をつなぐ仲介)を意味します。

担当者の力量を見極める

不動産会社の強みと守備範囲は何となく分かったとしても、次の段階として担当者の力量によって結果が異なる事は大いにあり得ます。

不動産という業務は、右から左までかなり範囲が広いので、営業マン一人のキャリアでは、そう右から左までカバーできるものではありません。

手前味噌ではありますが、私は 20 年超の不動産キャリアの中で、たまたま賃貸や賃貸管理、戸建てや土地の仲介、収益物件の仲介や保有(転売含む)、そして戸建て分譲、中古マンションのリノベーション転売、注文住宅の建築とかなり色々な事を経験させて頂きましたが、全ての営業マンが広い範囲をカバーしている訳ではありません。

ちなみに私の弱い範囲は、ロードサイドのテナントや一等地の商業ビルなどで、正直なところ良く分かりませんし、そういった業者さんの人脈もあまりありません。

大事な事ですが、この事は不動産業界の中にいる人は多くの人が認識している事でもありますし、最近では、一般の方の口コミサイトなどのコミュニティなどでも指摘されている事でもあります。
つまり、不動産売却や購入の際に大切な事は、不動産会社と同じくらい、いやもしくはそれ以上に「担当者の力量」にあるという事です。

この事を簡潔に文章で説明する事はなかなか難しいのですが、はっきり言いまして厳然たる事実としてあります。

不動産会社の経営者である私が言うのもなんですが、、、という話しですが、、、

もちろん、各会社ともに営業マン個人の力量差でサービスの優劣が出ないように、情報の共有や、査定マニュアル、業務マニュアルはあるのですが、冒頭で申し上げたように不動産というものは全く同じ条件のものはこの世に一つしかありませんので、それゆえに担当者個人の力量によって結果が大きく変わるケースもたくさんあるのも事実です。

なぜそうなるのか、、、というと、一言でいえば不動産の流通(情報のやり取り)というのは、会社対会社のつながりに加えて、営業マン個人のつながりも大きいというところがあります。

査定額にも影響?買取では特に重要な「水面下の情報」

 営業マンの横のつながりが、情報量を大きく左右する

では実際に、どのようにして営業マンを見極めるか、です。

なかなか難しいですし、正解はありません。

ただ正解は無い、ではこの記事の意味がありませんので、私自身もこの業界で 20 年以上営業畑を歩んできた主観から言う事にします。

分かりやすいのは、その営業マンの「人となり」です。

営業マンというのは割と器用な人が多いのですが(そもそも不器用な営業マンはあまり多くありませんが)、そうは言っても人間ですから、二重人格のように多くの顔を持つことはできません。

早い話が、お客さんに対して人当たりが良い営業マンであれば、業者付き合いに関しても人当たりが良いのです。
人当たりが良ければ、自然と横の繋がりも増えてきますので、取引業者も多くなり、情報量が増えるのは自然な事です。

もう一つの見極めるポイントは、仕事の速さと素直かどうか、です。
仕事の速いビズネスマンはどんな業界でも信頼されますし、分からないことは分からないと言える素直さを持った営業マンは、お客さんからも同業者からも信頼されます。

つまり、人当たりが良くて仕事が早く、素直さを持った営業マンが、お客さんからも同業者からも信頼され、取引業者も多く情報量が多いという、ごく当たり前の事を説明しました、すいません。

もう一つは、業界経験の長さも一つの基準にしてもいいかもしれません。
単純に業界経験が長いと、自然と業者付き合いも増えるという単純な理由ですが、もちろん業界経験が長いから安心・短いから不安、という訳ではありません。

ひとまずここまでは、不動産売却の具体的なお話しの前に、不動産会社を選ぶ事と、担当者を見極める事が重要という説明をしました。
前置きが長くなりすぎましたので、具体的な売却方法については、次回にします。

ご覧頂きまして、ありがとうございました。

次回、具体的な売却方法について徹底解説!

今回は、売却を任せるにあたって、不動産会社選びや担当者を見極めるポイントをご紹介しました。

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また、下記リンクでは、不動産買取の基本的な部分からご紹介していますので、
あわせて参考にされてください。

不動産買取の基本の流れも解説!神戸都市開発に任せる7つのメリットとは?