必見!初めての注文住宅チェックポイントPart2.担当営業と標準価格 | 住まいのWebマガジン/TEAM NEXT MAGAZINE
福井 健太

家づくり

必見!初めての注文住宅チェックポイントPart2.担当営業と標準価格

前回の記事では、
初めての注文住宅で気を付けたいチェックポイントPart1「予算と住宅ローン」についてご紹介しました。

続いては「担当営業」「標準価格」についてお話しします!

1.担当営業との相性は重要

担当営業とは長くて1年以上やり取りすることも。

建て売りと違い、注文住宅の場合は長期にわたって担当営業とやり取りをする事になります。建て売りはせいぜい1ヶ月程度ですが、注文住宅の場合は少なくとも8ヶ月、長いと1年以上という家づくりの期間中、担当営業は常にお施主の家づくりをサポートします。

もちろん設計士やコーディネーターの方々とのやり取りもありますが、住宅ローンの手続きや予算の管理、引っ越し日の調整や諸々打ち合わせ日程の設定等々、基本的には担当営業が案件の全体像をハンドリングしていきます。

また、会社にもよりますがアフターサービスについても担当営業が窓口になる事もあります。

家づくりを全面的にサポートする営業マンとの相性は、ある意味注文住宅の会社を選ぶ事と同じくらい重要な事です。

知識はなくとも、レスポンスが早い営業を選ぶべし!

良い営業マンを見抜くポイントは主に3つになります。

  • お施主様の質問に対してはぐらかす事なくしっかり返答するか
  • 時間に遅れないか
  • 清潔感ある身だしなみか

などなど。長いお付き合いになりますので、しっかりチェックする必要があります。

ここで大事な事は、担当営業を知識の量で良し悪しを判断しない事です。

建材や税制は毎年どんどん変わっていきます。それこそキッチンや外壁、フローリング等の建材はメーカーの数もかなり多く、毎年どんどん変わっていきます。

知っている、という事は重要かもしれませんが、「よくモノを知っているが分からない事はすぐに調べない営業」より、「そこまでは知識は無いけど、分からない事はすぐに調べて返答してくれる営業」の方が、結果的に家づくりはスムーズに進みます。

担当営業を変えてほしい!は基本NG?

ちなみに、契約後に担当営業との相性が良くない事に気付き、担当を変えて下さい、という申し出をする事もできますが、基本的には変えてくれないと思った方が良いです。会社側としては、当初からお施主様のご要望をお聞きしている営業に案件を最後までやらせようとします。もちろん担当営業が変わると双方「そんな話は聞いていない」などといったトラブルも起こりえます。

もし契約後に担当営業との相性がどうしても合わない場合は、上司を通じて改善をきたす事がベターです。

契約前に相性がどうしても合わない場合も、会社側に伝えましょう。

もしそこで担当営業を変えてくれないようであれば、その会社の注文住宅が気に入っていたとしても、その会社は諦めた方が良いでしょう。

契約前からわざわざリスクを取る事はありません。

2.標準価格に何が含まれているかしっかり確認

提示される表面的な金額に惑わされないこと!

予算は上がるもの、住宅ローンは多めに審査を通しておく(前回記事参照)、担当営業との相性を重要視する、といったポイントを抑えた後は、その会社の注文住宅の標準仕様には何が含まれているか、を確認しましょう。

だいたいどこの会社も、「これくらいの建物面積で、このくらいの標準仕様で、これくらいの金額です」というイメージをもっています。

ここで大事な事は、表面的な金額に惑わされない事です。

注文住宅の場合は、どこまでの項目を標準価格に含めて表記する、といった明確なルールはありません。

(ちなみに不動産(マンションや中古戸建)の場合は表記に明確なルールがあります。例えば駅からの距離は1分80メートルで算出すといった計算方法、広告を出す場合の必ず記載しないといけない項目事項など……しかも、公正取引委員会がチェックしており、違反がある会社には適時指導を行っています。)

注文住宅の場合は、標準仕様には含まれている項目を全て記載して表記せよ、というルールはありませんので一般の方にとっては非常に分かりづらくなっているという現状です。

つまり後から○○は別途です、という事が起こります。
現実問題として、ここを契約前の段階で100%理解して、リスクをゼロにする事は非常に困難です……。

そのため、表面的な1坪あたり○○円〜という価格に惑わされずに、

「その金額には何が含まれているのか?」
「逆に何が含まれていないのか? 」
「それを含めるといくらになるのか?」

をしっかりと確認していく事が重要です。

どんな費用が別途になるの?

代表的な別途費用として、

・地盤調査及び地盤改良費用(発生すれば)
・建築確認設計費用
・外構工事費用

が上げられます。

その他、照明やカーテン、エアコン、作り付けの家具なども別途になります。

ここまではほとんどの会社が別途になりますが、ここからは会社によって変わる項目です。
窓回りでいえばシャッター雨戸や網戸、キッチンは収納棚や食洗機、浴室では浴室乾燥機等々が会社によって標準仕様に含まれるかどうかが異なります。

また、その他会社によっては「それは別途です」という事もありますので、契約前になるべく「この金額にはどこまで含まれているのか」を確認する事が大事です。

繰り返しになりますが、現実問題として契約前に全ての項目を確認してリスクをゼロにする事は非常に困難です。

しかし、なるべくリスクを減らすという観点では、「気になるところはその都度問い合わせて確認する」ことが一番だと思います。

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記事:福井健太 編集:生田愛佳