徹底検証!3種類ある注文住宅とは? | 住まいのWebマガジン/TEAM NEXT MAGAZINE
福井 健太

家づくり

徹底検証!3種類ある注文住宅とは?

「注文住宅といっても、どこまで自由に決める事ができるのですか?」
とお客様からよく質問されます。実は「注文住宅」にも種類が色々とあります。

それでは注文住宅の種類から見ていきましょう!

注文住宅は大きく分けて
1.売り建て住宅
2.セミオーダー住宅(自由設計)
3.フルオーダー住宅

の3種類です。

1.売り建て住宅

まずは売り建てからご説明しましょう。

通常、建売会社は土地に建物を建ててから販売開始するため、間取り等を変更することはできません。その中でもまれに建物が建つ前の状態で販売する場合があります。

このように、建売会社が、建物が建つ前の更地の状態で販売開始し、変えられる部分だけを変えることができる住宅を「売り建て住宅」と呼びます。建売住宅の逆ですね。

「基本的な間取りや仕様は決まっているけど、変えられるところだけは変えてもOK!」と、多少変更を加える事ができます。

「変えられる事ができる範囲」はその会社によって大きく異なります。
「間取りから変えてOK」
「キッチンの色だけなら変えていいですよ」
という会社まで様々です。

しかし、建売会社が販売しているためあくまでもベースは建て売り。「変える事を前提」にしている本来の注文住宅とは大きく異なり、変更に制限が伴います。

ただ建て売り会社によっては注文住宅並に内容の変更を聞いてくれる場合もあります。それはレアケースで、あくまでも「できても簡易的な変更」と考えた方が良いです。

なぜ簡易的な変更しかできないのか?
なぜなら、建て売り会社は「もともと変更することを前提にしていないから」です。

建て売りを売っている会社は主に2種類あります。

①パワービルダーと呼ばれる
年間数百棟〜数千棟の建て売り住宅を手掛ける会社
②地元の不動産屋

パワービルダーはいわば建て売り専門の会社であり、不動産屋さんは不動産を扱うことが専門です。

どちらも注文住宅を建てる事を専門にしていない会社なので、そもそも「変更していく事を前提」とする注文住宅には慣れていません。
これが、売り立てが本来の注文住宅と大きく事なる決定的な背景です。

2.セミオーダー住宅(自由設計)

次にセミオーダー住宅を見ていきましょう。

セミオーダー住宅とは、
住宅のパッケージ商品の事で、パッケージの中から好きな仕様を決めることができる家づくりのことを言います。不動産会社のHPや広告のなかで「自由設計」と表記されている場合もこのセミオーダー住宅に該当します。

住宅のパッケージ商品は仕様や価格がある程度決まっており、ローグレードからハイグレードまでいくつか用意されています。間取りは自由に設定できる場合がほとんどです。

しかし、パッケージ商品によっては建物の広さや部屋の取り方など、間取りに制限が出てくる場合もあります。

仕様については、あらかじめ「この範囲の中で選ぶ事ができます」というものが用意されていて、その中で選んでいくというイメージです。
つまりあれもこれも自由にはできません。

そんなセミオーダー注文住宅のメリットは、変えられる事ができる範囲が限定的な分、予算もブレにくい点です。変えられる事が限定されますので、予算も大幅には変わらない事が多いです。

大手ハウスメーカーや中堅ハウスメーカーも、あれもこれも自由にできないという意味では、基本的にはこのセミオーダー注文住宅に分類されると思います。

3.フルオーダー住宅

フルオーダー住宅とは、全てを1から決めることができる家づくりの事です。

私たちTeamNextの注文住宅はこのフルオーダー注文住宅になります。
もちろん法的にできない事、物理的にできない事は出来ないのですが、逆に言うとそれ以外なら希望すれば全てできるというの家づくりがフルオーダー注文住宅です。

間取りや仕様はもちろんの事、外壁や屋根材、電気関連や内装の細かい部分まで全てご希望通りの施工が可能です。

しかし、このフルオーダー注文住宅にもデメリットがあります。
それは何でも変更できるという事は、予算が上がっていく可能性が大きいという事です。

注文住宅は家づくりが進んでいくごとにどんどん「やりたい事」が増えてきます。やりたい事が増える事はあっても、減る事はほとんどありません。

フルオーダー注文住宅で建築する場合は、この予算管理が非常に大事なポイントになります。営業マンやコーディネーターとしっかりと打ち合わせしながら、予算管理をしていきましょう。

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記事:福井健太 編集:生田愛佳