よく出る!建築・不動産用語Part.1【販売図面に頻出のキーワード集】 | 住まいのWebマガジン/TEAM NEXT MAGAZINE

不動産ノウハウ

よく出る!建築・不動産用語Part.1【販売図面に頻出のキーワード集】

家づくりを進めていく中で「それ何?」といまいち分からない専門用語が出てくると思います。今回は、「これ知ってたら一つ先の話ができる!」な建築・不動産用語をピックアップしてご紹介します!まずは土地の情報が掲載される販売図面でよく出てくるキーワード編です。

目次

①延べ床面積

サラッと

建物全体の床面積の事です。

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基本的には建物の床面積(室内の面積)を指しますが、住宅会社によってはインナーガレージや玄関ポーチも含める場合もあるので注意が必要です。また、建築確認上(行政への申請)では床面積に含めるが、実際には床ではないという場合もあります。様々な算出方法があるので注意が必要です。

②建物面積

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その建築物の各階の床総面積の事。「延べ床面積」と同じものを指します。

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建築物の面積については色々な算出方法があります。

例えば、外部の物入れや玄関ポーチなどの含めた「建築面積」や、実際の建物内部の「床面積」があります。また、小屋裏収納やロフト、高さ1.4メートル以下の空間などは床面積には含みません。

③土地面積

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土地面積には登記簿に記載された「公簿面積」と、実際に測量した「実測面積」があります。「敷地面積」と同じものを指します。

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「公簿面積」と「実測面積」の他、斜面地を除いた「有効面積」の表記もあります。また、私道を含んだ面積である事もあるので注意が必要です。

また、古い公簿(登記簿)面積の場合は、実測すると実際の面積と大きな差異がでる事もあります。

④坪単価

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家を建てる時の一坪当たりの建築費の事です。建物費用÷床面積(坪数)で算出する建物価格の一つの目安。

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坪単価は建物価格を表す一つの指標として、従来活用されてきましたが、昨今の建築事情から坪単価で建物価格を比較するは現実的に不可能になってきました。

建物費用にどこまでの金額を含めるか(設計費用や外構費用、地盤調査費用や改良費用)や、建物仕様によって計算の数字が大幅に変わってきます。坪単価という数字はあまり意味をなさなくなってきています。更に、純粋な床面積だけで算出するのか、インナーガレージや玄関ポーチまでを入れて算出するのかによっても坪単価は大きく変わるため、最近ではあまり坪単価を用いなくなってきました。

⑤建ぺい率

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敷地に建物を建てる場合においての、敷地の広さに対する建物の1階床面積の割合。(例:建ぺい率60%の場合、敷地が100㎡あれば1階の床面積のMAXは60%まで)

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厳密には建物の上からの投影面積(上から建物を見た時の面積)なので、建物2階のオーバーハング部分(バルコニー等)も含まれます。なお、2019年の建築基準法改正により、防火地域及び準防火地域の建ぺい率が10%緩和されました。例えば改正前まで建ぺい率60%の地域であれば改正後70%となり、より広く建物を建築することができます。

⑥容積率

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敷地に建物を建てる場合においての、敷地の広さに対する延べ床面積(建物全体の床面積)の割合。(例:容積率200%の場合、敷地が100㎡あれば延べ床面積は200㎡までとなる。)

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容積率は前面道路が狭い場合はさらに制限されます。住宅地の場合、前面道路の幅×0.4×100で算出できます。例えば前面道路が4メートルの場合は160%になりますので注意が必要です。なお、前面道路が2メートルの場合でも、建築時にセットバックすると4メートルとして計算します。

⑦用途地域

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市街地は厳密に13種類のエリアに分けることができます。そして、それぞれそのエリアで建築出来る建物の種類や、建ぺい率と容積率を定めています。エリアによっては建築出来ない種類の建築物もあります。(例:住宅地にホテルや商業施設は建築不可など)

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13種類のエリアには、大きく分けて住居系、商業系、工業系に分かれますが、建築出来る建築物の種類がかなり細かく規定されています。店舗の場合であれば床面積はどれくらいなのか、工場であれば原動機を使うのか、などです。これによって住宅地は良好な住環境を維持し、商業地は有効的な土地活用が可能になっています。

⑧セットバック

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前面道路4メートル未満の場合、道路中心線から2メートルのラインまでの敷地を道路として提供する必要があります。救急車などの緊急車両の通行を確保する為、道路はいずれ4メートルにするという決まりがあるためです。

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セットバックする場合は、基本的に道路中心線から双方が2メートル部分を提供しますが、対側が線路や河川など現実的にセットバックが不可能な場合は、対側から4メートルの後退(一方後退)となる場合もあります。また、セットバックした際にはセットバックラインを明確にする事と、セットバックした事を示すプレートの設置が必要です。

セットバック部分はあくまでも道路提供しているので、建ぺい率などの算出にはもちろん含める事はできません。また、建築物を建てる事もできません。

⑨前面道路

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その不動産(土地)が接する道路の事。単純に「まえみち」と呼ぶ事もあります。

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不動産(土地)は前面道路の幅員や交通量によって、その価格が大きく変動します。また、道路には公道(国や各自治体が所有している道路)や私道(個人や団体等が所有している道路)があり、更に建築基準法のどの法令に該当する道路なのかによっても価格は変動します。

最後に

いかがでしたでしょうか?
今回は家を建てる際に必ず出てくるキーワードについてご説明しました。
他にも2つ記事がありますので良ければ是非ご覧ください。

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ぜひご覧ください。

記事:福井健太 編集:生田愛佳