家を買おうかな、と思い始めた多くの方がまず「戸建てかマンションか」という事を考えると思います。もちろん戸建てには戸建てのメリットやデメリット、マンションにはマンションのメリットやデメリットがあります。
今回は、戸建てとマンションをあらゆる面から比較していきましょう!
目次
1.立地のマンション、広さの戸建て
マンションと戸建てのそれぞれの最大のメリットは何でしょうか?
一言で言えば、「立地のマンション(駅前や駅地下の好立地)、広さの戸建て」です。

多くのマンションは駅近や駅徒歩10分圏内にありますので、「とにかく駅近がいいんだ!」という方はマンションがおすすめです。
しかし、マンションの最大のデメリット(逆に言えば戸建てのメリット)は、その居住空間の広さにあります。分譲マンションの平均的な広さは、エリアによりますが概ね60㎡~70㎡くらいです。一方で戸建ては100㎡前後です。
その差は約1.5倍!居住空間が1.5倍違えば、4人家族であれば間取りの使い方がかなり変わってくるのではないでしょうか。
一方で戸建ては駅徒歩10分圏内の土地は多くはありません。やはり立地のマンション、広さの戸建てと言えるかと思います。
2.圧倒的に自由度が高い注文住宅、変更の余地が無いマンション
注文住宅はお施主様のご希望に合わせて間取りや仕様を決定していく事に対して、マンションは変更の余地が全くありません。※一部例外は有り

やはり自分自身の思う住まいにしたい、というご希望があれば注文住宅という選択肢なるかと思います。
3.一生終わらない住宅ローン⁉マンション・戸建てのランニングコスト
マンションには3種類のランニングコストがかかります。
・駐車場代
・管理費
・修繕積立金
の3つです。
そのマンションの戸数や築年数、また所有物件の広さによっても管理費や修繕積立金の負担金額は変わります。
例えば神戸市の築20年くらいで約70㎡位のマンションだった場合……

・管理費+修繕積立金で約15000円~18000円前後
・駐車場代は7000円~10000円くらい のイメージでしょうか。
つまり合計すると概ね25000円前後ではないかと思います。
ここがマンションの一つのデメリットになると考える方もいらっしゃいます。
考えようによって、マンションは「一生終わらない住宅ローン」という見方になります。

ちなみにこの月々25000円という支払は住宅ローンに換算すると約850万円の借入に対しての支払とほぼ同じイメージになります。
※35年払い、金利は0.8%として。
しかし、マンションは管理組合や管理会社がありますので、家自体のメンテナンスは個人で行う必要ありません。一方で戸建ては当たり前ですが全て自主管理となります。
戸建てのメンテナンスにかかる費用は、戸建ての立地や大きさによっても異なりますので一概には言えないところです。ですが、おそらく15年で約50万円のメンテナンス費用(外壁・水回り設備など)はかかってくるでしょう。
4.将来売りに出す場合はマンションが◎
では、将来住まいを売却や賃貸するといった場合はどうでしょうか。
そういった流通性においては、マンションが有利になります。
マンションはそれぞれの住戸であまり条件が変わりませんので、広さや向きが分かれば成約事例からブレの少ない売却想定価格を算出する事ができます。

しかし戸建ての場合は、それぞれの物件で条件が大きく異なります。
立地や道路付けはもちろん、広さや間取り、メンテナンス状態、施工会社、設備仕様やリフォームの有無、等々……。
それぞれの物件で条件が大きく異なりますので、成約事例から売却想定価格を想定する事はある程度は可能ですが、やはりマンションと比べるとブレが大きくなるのが現状です。
また、将来もし賃貸にする場合……戸建ては戸建てでもちろん賃貸需要はあるのですが、やはりマンションの方が貸しやすいという現状はあります。※そもそも戸建ては賃料が高くなるので、あまり需要がありません。
賃貸市場においての流通量は、戸建てよりマンションの方が圧倒的に多く、そういった意味でも売却、賃貸ともに流通性という観点からはマンションの方が有利と言えそうです。
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記事:福井健太 編集:生田愛佳