注文住宅建築の全体の流れ!事前に知っておきたいポイントを簡単に解説 | 住まいのWebマガジン/TEAM NEXT MAGAZINE

家づくり

注文住宅建築の全体の流れ!事前に知っておきたいポイントを簡単に解説

注文住宅を建てるには、約1年から1年半と長い年月がかかると言われています。「その期間の中でどんなことをするのか?」「何を気をつけないといけないのか?」など、事前に知っておきたいことはたくさんあるでしょう。今回は、注文住宅を建てる上での全体の流れを簡単にご説明します。

目次

注文住宅を建てるまでの流れ!契約からお引き渡しまで約6~10か月

お客様のご状況によって異なりますが、家づくりは契約からお引き渡しまでおよそ6~10か月かかると言われています。そのため、家づくりをスタートする最初の段階から考えると約1年~1年半はかかると考えたほうが良いでしょう。

STEP①家のイメージづくり

どんな生活をしたいのか?その上でどんな家に住みたいのか?をイメージする

まずは「家を建ててどんな暮らしをしたいのか?」をイメージしましょう。実現したい事の優先順位を固めておくと、不動産会社や建築会社と相談する際にスムーズに話が進みます。

ざっくりでも考えておいてほしいポイントを下にまとめてみました!

★考えるべきポイント★
・どんな暮らしにしたいかを考える
・実現したい事の優先順位を考える
・住みたいエリアを絞る(通勤通学で負担にならない場所など)
・建物の雰囲気はどんなものにするか

予算を立てる

現在の貯金額や年収をもとに、「自己資金はいくら用意できるのか?」「毎月返済できる金額はいくらだと可能か?」を考え、おおよその総予算を決めます。家を建てられる方は住宅ローンを組む方がほとんどだと思います。「住宅ローン シミュレーション」で検索すれば、返済額の試算ができるホームページが出てきますのでざっくり調べるのも一つの手です。もしくは、住みたいエリアの土地相場や建てたい仕様の住宅の建築費用など調べた上でも良いでしょう。

また、土地探しから始めるか?いやいや土地はもう持ってます!と、お客様の状況によって家づくりの進め方は変わります。

土地探しから始めたい方は→STEP②住みたい土地探し
土地をすでにお持ちの方は→STEP③建てたい会社探し

にお進みください。

STEP②住みたい土地探し

土地に求める条件を考える

土地を決めていない方は、住みたいエリアの土地探しを始めましょう。
SUUMOといった不動産情報サイトで検索するのも良いですが、住みたいエリアの不動産会社に相談し、

・イメージしている予算
・希望エリア、広さなど

を伝えて、良い土地が売り出されたら即連絡をもらう方がおすすめです。売り出し前の水面下情報を教えてもらえる場合があるからです。

また、土地自体は良くても、イメージしている家が土地の形状や条件によって建てられない場合があります。さらに「建築条件付き」の土地は土地売主が指定する建築会社で建てる必要がありますので、注意が必要です。

STEP③建てたい会社探し

建てたい家をイメージする

続いては、家を建築してもらう建築会社探しです。まず、「どんな家を建てたいか?」のイメージ固めをしていきます。
例えば、カントリー調なのか、シンプル、モダンな雰囲気なのか?
広いリビングで吹き抜けやリビング階段を入れるのか?など……

Instagramやピンタレストで施工事例がたくさん掲載されているので、Web上で情報収集するとスムーズです!

施工会社の特徴をとらえて最適な会社を選ぶ

施工会社によって得意な施工は変わってきます。

例えば「耐震性能がいい」「高断熱」「オリジナルな間取りを考えられる」などです。もちろん施工内容によって建物金額は変わってきますので、予算内で、どこまで自分たちの優先事項が叶えられるのかをしっかり見極めていきましょう。

また、実際のモデルハウスを見学して参考にするのもおすすめです。ただし、あくまでモデルハウスは建築例です。「こんなこともできます!」と、オプションで追加費用が必要な仕様を入れている所がほとんどですので注意です。他にも建築途中の現場を見学させてもらえることもあるので、ぜひ参加してみてください。

今ならオンラインモデルハウス見学会を実施している会社もあります。Web上で営業担当がモデルハウスを案内しながら視聴者の質問に答えていく見学会で、お客様は家で見ることができます。

弊社のように、360°バーチャルモデルハウスを公開している会社もあります。わざわざ営業担当とコンタクトを取らずとも、モデルハウスや施工事例に掲載されているお家の間取りをすみずみまでWeb上で見ることができます。

STEP④資金計画と住宅ローン事前審査

土地と建物プランの合計額で借入可能額を算出する

土地と施工会社が決まりましたら、次は住宅ローン審査です。本申し込みの前に、検討している土地と建物プランでローンが通るか事前審査を行います。事前審査が通れば、よっぽどのことがない限り本申し込みは問題なく通ります。住宅ローン審査で必要なものは主に下記3点です。

  1. 源泉徴収票
  2. 免許書・保険証の裏表コピー
  3. その他お借入れ明細

ただし、会社勤めか?自営業か?で提出必要書類は異なりますので注意です。

住宅ローンが実行されるのは建物の引き渡し時です。
……ですが、一部のローン商品に当てはまるだけで全てがそうとは限りません。銀行によって、商品(銀行ローンか?フラット35か?)によって融資を受ける時期は違いますし、手続きも流れも異なります。
かなりたくさんの種類のローンがあるため、どれが自分にぴったりなのかわからない!となると思います。その場合は検討先会社のローン担当部署にご相談ください。お客様のご希望に最適なプランを提案してもらえるので安心です。

住宅ローン審査で見られるポイントとしては、

・勤務年数
・年収
・既存のお借り入れ状況
などが一般的です。

住宅ローンを考える上で、「ブラックリスト」という言葉が頭をかすめることも……弊社代表が気になるブラックリストについてお話ししていますので、よろしければご覧ください。

STEP⑤土地の契約

土地契約の際は重要事項の説明を受ける

いよいよ土地契約です!

宅地建物取引業法により、売買契約前に物件と取引の項目に関する重要事項について、宅地建物取引主任者より購入予定者に説明する義務があります。その際に疑問点など分からないことはきちんと解決しましょう。今ではオンライン重説を採用している会社もあり、対面説明が難しい場合はWeb上でご説明が可能です。

STEP⑥建築プランの作成・見積もり

自分たちの家のイメージを設計士に伝えてプランを作る

今までに考えた理想の家のイメージを固め、設計士と一緒に具体的に間取りプランに落とし込んでいきます。はじめにお話しした通り、一番大事なのは「家を建ててどんな暮らしをしたいのか?」です。

ここまでで様々な施工事例やインテリアアイデアを見たり、建築会社を探したりしていらっしゃるでしょう。その過程でイメージもある程度明確になっていると思いますので、営業担当と設計士に共有してプラン決めを進めていきましょう!大体3回くらいが打ち合わせの目安ですが、どの設備・仕様を入れるか決まり具合によって異なります。

他に人気のオススメ間取りを紹介していますので、ぜひご覧ください。

STEP⑦建物の契約

請負契約を結ぶ

建物プランが決まりましたら、ついに請負契約を結びます。
ボリュームが多い内容になりますので、当日分からないことを解決できるよう前もって確認しても良いでしょう。また、このタイミングで住宅瑕疵担保保険(JIO)の説明も受け、契約手続きを行います。

請負契約を締結しましたら、ローンの本審査を受けて金融機関と住宅ローン契約へと進みます。

STEP⑧仕様の打ち合わせ

設備や建具などどんなものを入れるか決める

請負契約が終わりましたら、より詳細な建築プランを決めていきます。

ここからはひたすらショールーム見学です!パナソニック、リクシル、TOTOなどなど……多くのメーカーの中で、水回り設備(キッチン・トイレ・洗面所・お風呂)や建具(床・扉)を決めていきましょう。照明やタイルなど、お住まいがより一層素敵なものになるアクセントを採用しても良いと思います。

ただし、ここで注意したいのは予算面です。様々なインテリアや事例を見ていると「これもやりたい」「あれもやりたい」が出てきていつの間にか予算オーバーに!なんてことも無きにしも非ず。しっかり見積書を出してもらい、予算を超えてないかチェックしながら進めていきましょう。

STEP⑨着工

地鎮祭や上棟式など、家を建てる準備をして工事を行う

いよいよ着工に進みます!その前に、敷地の守護神に工事の無事を祈願する地鎮祭を行います。ただし、こちらはお施主様のご希望でするかしないか決めます。また、近隣挨拶をどうするか営業担当と話し合っておくと安心です。

地鎮祭が終われば着工に進み、基礎工事、上棟とちゃくちゃくと進めていきます。建物の大きさや仕様決めのスケジュールによって変わりますが、期間としては約3~4か月が目途になります。

STEP⑩現場打合せ

実際の現場を見に行きイメージ通りになるかチェック

こちらは建築会社によりますが、現場見学が可能な場合は積極的に足を運んでみてください!自分たちの家が出来上がっていく様子は中々見れるものではありませんし、特に上棟の際の1日で屋根までできあがる過程は圧巻です。また、弊社の場合は、現場で職人さんとお施主様が直接お話しして打ち合わせできる場を設けています。図面だけではなかなかイメージできなかったこと(「コンセントの位置を変えたい」など)も確認することができるため、より一層家づくりが楽しくなると思います。

STEP⑪竣工・お引き渡し

引っ越し前の立会いチェック・お引き渡し

工事が終わりましたら、お施主様と担当営業と一緒に建物をチェックするお施主様検査を行います。床やクロス、階段、キッチンなど汚れや傷がないか確認しましょう。ここで見つけられた補修箇所はすぐに補修し、きれいな状態でお施主様にお引き渡しとなります。

まとめ

今回は一般的な注文住宅の家づくりの流れについてご紹介しました。基本的にはこの流れですが、会社によって異なる場合もありますので営業担当と密に連絡を取って進めていきましょう。

皆様の家づくりが素敵なものになりますよう、心から願っております!

具体的な施工事例が見たい!という方はこちらに掲載しております。
ぜひご覧ください。